突然ですが、おめでとうございます!
いま、このブログを見ていただいているということは、あなたはきっと、今の体重や体形を気にされている方。
自分の見た目を気にしているであろうあなたは、今この瞬間に、気にしていないお腹ぽっこり男性を1歩リードしましたよ!
そして、このブログに辿り着いていただき、お礼申し上げます。
ということで、遅れましたがこんにちは。
私は51歳の男性栄養士です。(今年度で栄養士丸31年を迎えました!)
最近、同級生と飲みに行く機会が増え、最後は健康の話に・・・なんてことも多くなってきました。
まさか飲み会の話題が健康の話になるなんて、50歳がくるまで思いもしませんでしたよ・・・
周りのおじさんたちもどんどんとフォルムが丸くなってきて、気が付けばいつのまにやらポッコリお腹。
高校生の時はあんなに痩せてたのにね~なんて、昔の輝く日々を思い出しても元には戻らないお腹(TT)
わたしはどちらかと言えばまだマシな方ではあるのですが、それでもなんだか年齢を重ねるごとに痩せにくくなってる気がする・・・と感じることも多くなってきました。
人が痩せる、太るという現象は、身体の中で実に様々なメカニズムが絡み合っておこっています。
今回は、栄養士であるわたしが、今までの栄養指導の経験と栄養学的な視点から、ポッコリお腹の原因を5つ厳選して解説していきます。
特に、私と同じ50歳世代おじさんのお腹ぽっこりを少しでも改善すべく、オススメ解決策もご用意いたしました!
当記事は、お腹ぽっこりな男性のための記事となっていますが、年齢を重ねて、なんだか痩せにくくなってきたな・・・というお悩みを持った女性の方にもぜひ読んでいただきたい内容となっています。
正しいダイエットは、まず身体の中で何が起こっているのかを知ることから始まります。
この記事では、正しい知識を身につけることによって、お腹ポッコリを解消していくためのヒントになることを目指しています。
内臓脂肪の危険性

多くの男性の悩みでもあるポッコリお腹。
男性のぽっこりお腹の主な原因は、
- 基礎代謝の低下
- ホルモンバランスの変化
- 運動量の低下
- 睡眠不足
- 食生活の乱れ
の5つです。
ここからは、その原因一つ一つにスポットをあて、その解消法もあわせて、栄養士的な観点から詳しく解説をしていきます。
と、その前に、ポッコリお腹の危険性について少し触れておきましょう。
2つの脂肪
ポッコリとしたお腹の中に詰まっているものは、夢や希望や輝く未来・・・ではなく、内臓脂肪です。
内臓脂肪とは、体内の臓器を覆うように付いた脂肪のことです。臓器につくので、腹囲が大きくなります。
脂肪は、蓄積される部位によって、「皮下脂肪」と、「内臓脂肪」に分けられます。
中年男性によくみられるぽっこりお腹の肥満は、内臓脂肪が蓄積しているタイプの肥満で、「内臓脂肪型肥満」といいます。上半身が大きいことから、別名リンゴ型肥満ともいわれます。
一方、太ももやお尻の皮下に脂肪が蓄積しているタイプの肥満を「皮下脂肪型肥満」といいます。主に下半身が大きいので洋ナシ型肥満ともよばれます。
健康に悪い肥満は、どちらかというと「内臓脂肪型肥満」です。
「内臓脂肪型肥満」は生活習慣病との関連が高く、糖尿病や高血圧、脂質異常症などの危険因子とされています。

栄養士オジ
「内臓脂肪型肥満」は生活習慣病に繋がる危険な肥満です!
内臓脂肪のリスク
なぜ内臓脂肪型肥満では生活習慣病のリスクが高まるのか。
ここからはその理由を2つ解説していきます。
内臓脂肪型肥満が生活習慣病のリスクを上げてしまう原因の一つ目は、「脂肪肝の発症」です。
あまり詳しく説明すると長くなるので、少し簡単にまとめてご説明します。
内臓脂肪は皮下脂肪よりも分解されやすいという特徴があります。
空腹時には内臓脂肪がまず分解され、血液中に多くの脂肪酸が放出されます。
放出された脂肪酸は肝臓に送られ、脂肪として蓄積していきます。この蓄積した脂肪が多くなると「脂肪肝」が生じます。
脂肪肝は脂質異常症を生じさせ、狭心症や心筋梗塞などの生活習慣病を引き起こす恐れがあることが示唆されています。
もう一つの理由は、内臓脂肪組織から分泌されるホルモンである「アディポネクチン」が減ってしまうから。
アディポネクチンには、傷ついた血管壁を修復する働きをしたり、悪玉のLDLコレステロールを抑制して動脈硬化を予防するほか、インスリンの働きを高めたり、血圧を低下させる作用などがあります。
内臓脂肪が多く蓄積されると、アディポネクチンの分泌が減少してしまいます。
アディポネクチンが減少すると、動脈硬化を防ぐ働きが低下し、インスリン抵抗性の状態が引き起こされ、血糖値が上昇しやすくなります。
肥満を改善し内臓脂肪を減らすことはアディポネクチンの分泌を高め、動脈硬化のリスクを減らすことにつながります

栄養士オジ
内臓脂肪型肥満が生活習慣病のリスクを上げてしまう主な原因は、「脂肪肝の発症」と内臓脂肪組織から分泌されるホルモンである「アディポネクチン」の減少です!
以上、長くなってしまいましたが、お腹ポッコリの原因である内臓脂肪の危険性を解説いたしました。
冒頭でもお伝えした通り、男性のお腹ぽっこりには、大きく5つの原因が考えられます。
いよいよここからは、その5つの原因について解説していきます。
なお、①~⑤の順番は、優先順位を表しているのではありません。
後述いたしますが、原因の①~⑤はそれぞれがお互いに影響しあっているということを踏まえておいてください。
男性のポッコリお腹の原因5選!
原因①基礎代謝(BMR)の低下
基礎代謝とは、『体温の維持・心臓や内臓を動かす・息をする 等、生命維持のために必要最低限な熱量(エネルギー量)』のことを指します。
基礎代謝は、一日に必要なエネルギー量の60~70%を占めています。
基礎代謝量は計算することが可能で、計算にはいくつかの方法がありますが、基本的には体重・身長・年齢・性別のデーターを使って基礎代謝を算出します。
以下は、「ハリス・ベネディクトの式」(日本人式)という基礎代謝計算式です。
男性
66+(13.7×体重kg)+(5.0×身長cm)ー(6.8×年齢)=1日の基礎代謝目安女性
665+(9.6×体重kg)+(1.7×身長cm)ー(7.0×年齢)=1日の基礎代謝目安
例えば、20歳の男性で身長が165cm、体重が60kgだったとします。計算式は
66+(13.7×60)+(5.0×165)ー(6.8×20)=1577kcal となります
同様に、50歳の男性で身長が165cm、体重60㎏だった場合は、
66+(13.7×60)+(5.0×165)ー(6.8×50)=1373kcal となります
上記の計算でみると、同じ体重で同じ身長だった場合、年齢が高いほうが基礎代謝が低くなり、逆に年齢が低いと基礎代謝が高くなります。性別によっても違いがあり、一般的に男性のほうが女性より基礎代謝が高くなる傾向があります。
それでは、この計算式で導き出された数値を使って、以下の条件にあてはめてみます。
例えば、2000kaclの食事を取った場合、
20歳男性 2000ー1577(基礎代謝分)=423kcal(身体の中に残ったカロリー)
50歳男性 2000ー1373(基礎代謝分)=627kcal(身体の中に残ったカロリー)
となり、50歳男性の方が20歳男性と同じ食事を食べても204kcal分多くのカロリーが身体に残っていることになります。
これは計算上なので、ぴったりと計算通りに違いが出るわけではありませんが、年齢が高いほうが身体に残るエネルギーが多いということがわかっていただけたと思います。
身体に残った余分なエネルギーは脂肪に変わるので、カロリーが多く残れば残るほど体重の増加に繋がります。

栄養士オジ
年齢が高くなるほど基礎代謝が落ちるから、ポッコリお腹になりやすいのです!
年齢に伴うことならもうどうしようもないか・・・と諦めて、ただ指をくわえて太っていくのを待つのはもったいない!
ということで、次の項目では、基礎代謝が落ちることで痩せにくくなる事象に抗うべく、2つの対策をご紹介いたします。
筋肉をつけよう!
筋肉を維持したり動かすには多くのエネルギー(カロリー)が必要です。
必然的に、筋肉が身体にたくさん付いていればいるほど基礎代謝量が多くなります。
車で例えると、
同じ距離を走った場合に使うガソリン(エネルギー)の量が少しでよい車=燃費の良い車 よりも、
使うガソリン(エネルギー)の量が多く必要な車=燃費の悪い車 の方が太りにくいということになります。
つまり、目指すべきは 燃費の悪い身体 なのです!
その、燃費の悪い身体にするにはどうすれば良いのか?その答えが筋肉をつけよう!です。
前述の通り、筋肉は、維持するために多くのエネルギー(カロリー)を必要とするため、筋肉が多いほど消費カロリーが多い=基礎代謝が大きい=痩せやすい身体 ということになります。
筋肉をつくるのにもっとも重要な栄養素はタンパク質です。
いくら筋トレしても、筋肉の元がないと筋肉肥大の効果を十分に活かせません。
タンパク質はその筋肉の元となる重要な栄養素なのです。
下記は、性別・年齢別のタンパク質推奨量です。
男性 18~64歳 65g/日
女性 18~64歳 50g/日引用:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年度版)」
成人男性の1日のタンパク質推奨量は65gです。
一回で摂る必要はないので、3食で分けると1食で約22g。
これを3食の食事プランで組んでみると、
朝食: ロールパン2こ(6.0g)+目玉焼きL1こ(9.8g)+牛乳200cc(6.6g)=22.4g
昼食: ごはん茶碗普通盛り1杯200g(5.0g)+鶏ムネソテー80g(17.0g)+もやし炒め100g(3.6g)=25.6g
夕食: きつねそば1杯(14.3g)+ちくわ天ぷら2/1本(5.2g)+ヨーグルト1P100g(3.6g)=23.1g
1日合計タンパク質71.1g
※文部科学省 日本食品標準成分表(八訂)を参照し、筆者が計算したものです。
となります。
こんな感じで3食を組み合わせると、タンパク質の推奨量を満たすことができます。
また、これから筋トレやきつめの運動をしようとされている場合は、推奨量より少し多めの体重1kgあたり1.62gの摂取を一つの目安にしていただければいいかなと思います。
ただ、この数値は筋トレの強度や時間にもよりますので、参考としてとらえてください。
これはあくまでもざっくりと組んだものなので、あとはしっかりと野菜を組み合わせるとさらにバランスの良い食事になります。
下に、よく使う代表的な食材のタンパク質含有量を用意しましたので、目安にどうぞ。
鶏ささみ(にわとり、若どり、生) 23.9g
鶏むね (若どり、生、皮つき) 21.3g
豚もも (大型種肉、赤身、生) 22.1g
牛もも (公雑牛肉、赤身、生) 19.3g
ブリ (成魚、生) 21.4g
さけ (さけ・ます類) 21.7g
鶏卵 (全卵、生) 12.2g
絹ごし豆腐 5.3g
普通牛乳 3.3g
ロールパン 10.1g
精白米(水稲めし、うるち米) 2.5g
※数値は100gあたりで計算しています
タンパク質を摂れ摂れ言っといてなんなんですが、いくらでも摂ればよいというものでもありません。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年度版)」では、生活習慣病予防の観点から、タンパク質の上限が定められていて、その量は1日2000kcalが適量な方の場合100gとなります。(摂取エネルギーの20%)
タンパク質も余った分は脂肪に変わるので、摂りすぎるのもまた、肥満の原因になってしまいます。
具体的に筋肉を増加させる手段については、有効なエクササイズや運動を特集したページで今後詳しく解説していく予定なので、それまでしばらくお待ちください!
それまでは、とりあえず軽めのスクワットから始めてみましょう!
わたしは1日10回のスクワットを2セット毎日続けて、1か月で1.5kgほど落ちた実績アリです!!
なお、筋トレすると脂肪が筋肉に変わると思っておられる方もいらっしゃいますが、正しくは筋トレすると脂肪が減るのと同時に筋肉が肥大するので、脂肪が筋肉に変わるわけではありません。
私も学生の時は鍛えれば脂肪が筋肉になるのだとずーーっとおもってましたけどね・・・

基礎代謝を上げるには筋肉を増やすことが一番!
そして、筋肉を増やすためにはタンパク質をしっかりと摂ることが重要です!
タンパク質は摂りすぎても、ぽっこりお腹の原因に!
摂取カロリーと消費カロリー
歳を重ねるほど基礎代謝が落ちるので、同じカロリーを摂取するほど太ってしまうという事実を、別の視点でみると、落ちた分食事から摂るカロリー量を減らせばよいということでもあります。
つまり、年齢を重ねるごとに食生活の中身を変えていくことがとても重要なのです。
繰り返しになりますが、身体の中の余分なエネルギーは脂肪に変わるので、身体の中にエネルギーが残っていればいるほど脂肪が多くつくということになります=同じ食事量だった場合、年齢が高くなるほど太りやすいということになります。
上記の計算の場合、20歳男性と50歳男性との基礎代謝量の差は204kcalでした。
なので、理論上40歳の方は20歳のときの食事から204kcalを減らせばチャラということになります。
204kcalだと、大体炊飯したご飯135gくらい。
1日の食事のどこかでご飯を135g減らせばいいのです!
上記の計算に使った2000kcalは、1日で摂った場合を想定していますが、例えば背油マシマシなラーメン大盛り1杯(約900kcal)、それにチャーハン(約600kcal)付けて、ギョーザ1皿(250kcal)、締めにアイス(170kcal)とか食べると一瞬で1920kcalとかいっちゃいます!(栄養士オジ計算)
お腹ポッコリが気になるなら、そんなに食べてる場合じゃないのですよ!
明日から、まずはどこかのご飯を半分にしておきましょう!
ただ、これはあくまでも基礎代謝に限ったお話なので、総合的な消費カロリーとなると、日ごろの活動や運動の量によって大きく変わることは押さえておきましょう。

栄養士オジ
(摂取カロリー<消費カロリー)がポッコリお腹を防ぎます!
原因②ホルモンバランスの変化

年齢を重ねると、女性も男性もホルモンバランスに変化が見られるようになります。
ホルモンバランスが変わると、男性では疲れやすくなったり頻尿や関節痛など、女性では便秘やむくみ・肌荒れなど、身体の中で様々な不調を招くことがあります。
そして、同時にホルモンバランスの変化は、体重の変化にも大きな影響を与えます。
ここからは、ホルモンバランスが体重とどう関係していくのかを解説します。
男性の場合
ホルモンバランスは女性のイメージが強いですが、男性にも無関係ではありません。
男性は女性ほど急激なホルモンバランスの変化はありませんが、30代から男性ホルモン「テストステロン」の分泌が少しづつ減っていきます。
特に40代はいろいろとストレスの多い年代なため、テストステロンが減少しやすいといわれています。(中間管理職ですからね・・・)
テストステロンは筋肉量を維持し、代謝を保つ働きを持つホルモンです。
分泌量が減ると太りやすくなり、内臓脂肪の増加にも繋がるため、40代に入ると男性も太りやすく痩せにくくなります。
わたしは去年から町内の役員をやらされてやり始めて、急激にお腹出てきたんですが、やっぱストレスか・・・と実感してますよ!正直、町内の行事とかっていります?やりたい人がやればいいのに!ブツブツ・・・
女性の場合
女性は閉経前後の更年期に入ると、女性ホルモン「エストロゲン」が急激に減少します。
エストロゲンは脂質代謝に関わるホルモンです。
エストロゲンの分泌が減ると、中性脂肪が増え、脂肪がつきやすくなります=体重が減りにくくなってきます。
更年期は一般的に閉経前の5年間と、閉経後の5年間を合わせた10年間とされていますが、個人差が大きく、30代後半から更年期症状が現れる方もいます。
ホルモンバランスが乱れると、自律神経にも乱れが生じ、イライラしやすくなって、ストレスを発散するために食べ過ぎてしまうことも体重が減りにくい原因の一つです。

男性も女性も年齢を重ねるとホルモンバランスが変化し、ポッコリお腹になりやすくなります!
と、ここまではホルモンバランスの変化と体重との因果関係を解説いたしました。
ホルモンバランスの変化は加齢とともに起こるため、変化を止めることは非常に難しいですが、バランスの乱れを抑制し、体重の増加を最小限に抑えることは可能です。
ここからは、ホルモンの変化と上手に付き合うためにはどうしたらいいのか?について解説していきます。
食事内容の改善
当たり前なこと言うなよ!と怒られそうですが、ホルモンバランスを整える上で、バランスの良い食事を摂ることはとても重要です。
バランスの良い食事とは、主食・主菜・副菜を組み合わせていろいろな食材を使った食事のことを指します。
ごはんや麺類などのエネルギー源となる炭水化物、肉や魚や卵などの身体をつくるタンパク質、野菜やキノコや海藻類などの身体の調子を整えるビタミン類やミネラルなどをバランスよく組み合わせることが大切です。
ダイエットのために糖質制限や脂質制限をされている方は食事での栄養摂取が十分にされていないことが多く、ホルモンのバランスが偏り、体調不良になることがあります。
女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをするイソフラボンを多く含む大豆製品や、腸内環境を整える働きのある食物繊維を積極的に取り入れるように意識しましょう。
また、ホルモンのバランスを整えてくれるビタミンB6やビタミンEなども積極的に摂りたい栄養素です。
(※ビタミンB6は鶏肉やバナナ・さつまいも・ブロッコリーなどに多く含まれています)
(※ビタミンEは卵・かぼちゃ・ナッツ類などに多く含まれています)
適度な運動
適度な運動は血行や代謝を促進し、ホルモンバランスに良い影響を与えます。
ヨガやストレッチなどゆっくりと身体を動かすエクササイズがお勧めです。
また、1~2時間おきくらいに深い呼吸をすることも筋肉の緊張をほぐして自律神経を整える効果もあります。
立ち仕事が多い方なんかは、その中の30分くらいをつま先立ちでお仕事すると良い運動になります。
これすると、ふくらはぎに結構な筋肉痛がやってきます。が、慣れてくるとこの筋肉痛が「なんか運動した後の程よい疲れ感」に変わって、俺頑張ってるゼ感が高まります!(自ら実証済み)
つま先立ちしていると、している間だけ10cmほど背が高くなるのも魅力です♪

栄養士オジ
ホルモンバランスを安定させるコツは、「バランスの良い食事」と「適度な運動」です!
イソフラボンや食物繊維、ビタミンB6やEなどの栄養素を積極的に摂取しましょう!
原因③睡眠時間の不足
最近の研究では、睡眠不足も「食欲を高める」ことが分かってきました。
食欲は長期的な食欲調整ホルモンであるレプチンや、短期的な食欲調整ホルモンであるグレリンや消化管ホルモンによって制御されています。
睡眠不足はこれらのホルモンに悪影響を与え、食欲を高めます。
また、睡眠不足は脳の回路に影響を与えて、「嗜好性の食欲」を増加してしまいます。
この「嗜好性の食欲」によって、生命維持に十分なカロリー量は摂っているにもかかわらず、更に食べたいという意思が働き、間食が増える要因となっています。
引用:庵野拓将 著 科学的に正しいダイエット 最高の教科書
通常、栄養士が対象者の1日のカロリー摂取量の作成をする場合には間食(おやつ)として80~160kcalを織り込みます。(※間食が無いと寂しい1日になってしまいますからね~♪)
しかし、一般的に間食は一日に必要なカロリー量とは別になっている傾向が強いので(おやつは別腹みたいな感覚ですね)、間食を多くとるほどカロリーオーバーを起こしてしまい、結果的に肥満に繋がってしまいます。
また、ある研究では睡眠時に明かりをつけたままにしていると体内時計に狂いが生じ、肥満になりやすいという報告もありますので、睡眠時はできるだけ真っ暗にするようにしてみてください。(参照:庵野拓将 著 科学的に正しいダイエット 最高の教科書)
その人に合った睡眠時間はそれぞれですが、6~8時間くらいは取りたいものです。
睡眠時には睡眠前のカフェイン摂取やスマホは控えましょう。
忙しくてなかなか睡眠時間の確保ができないのも凄く分かりますけど、結局睡眠不足でパフォーマンス低下してたんじゃ意味ないですよ!

栄養士オジ
睡眠不足はポッコリお腹の大敵です!
原因④運動量の低下

年齢を重ねるほど、身体を動かす機会が少なくなってきます。若かりし日々は朝から晩まで常に仕事で動き回っていた私も、だんだんと事務仕事が増えてきて、動き回る時間が減ってきました。
動かなくなると余計に動くのが億劫になり、動かないから動けなくなってさらに億劫という老化まっしぐらループに!
ついつい若い人に頼んでしまうので、ほんと良くないですよね・・・そんなことしてたら益々職場での肩身が狭くなります。(栄養士オジ調べ)
自分が率先して動く!そうすれば若い子もそんな自分の背中を見て・・・って、最近は背中を見ろ!ももう時代じゃないんですよね・・・グチグチ・・・
他にも、スポーツやジムに行ったり自宅での筋トレなんかも忙しさを理由にだんだんとやらなくなって、益々身体を動かさなくなることも。
特に子育て世代の女性は家にいる時間も増え、なかなか身体を動かす時間を取りづらいなんてことも多いのではないでしょうか?
意識して身体動かさないとだめなのはわかっているんですけどね・・・
太ったら運動すればいいじゃん!とお思いの方もいらっしゃると思います。
体重(体脂肪)を1kg減らすのに必要なカロリーは約7000kcal。
7000kcalを運動で消費しようとすると、体重50kgの人で、ウォーキングなら44時間、早めのランニングでも13時間、腹筋だと35時間必要です・・・
これだけの運動することはとても大変なので、日頃の生活の中で意識的に身体を動かしながら、基礎代謝をUPさせて太りにくい生活をした方が効率が良いといえます。
今後は、運動7000kcalしたら理想の体重になれるのか?みたいなダイエット実験もしていきます。
またそのときに運動とダイエットについては詳しく解説していきますので、お楽しみに♪

栄養士オジ
意識して運動を生活の中に取り入れることがポッコリお腹を予防します!
原因⑤食生活の乱れ
私が栄養指導をおこなううえで、「3食きっちり食事をしていますか?」という質問を必ずします。
そうすると、過体重気味な方においては、毎日3食きっちり摂っているという回答が意外と少ないように感じます。
1日のカロリー量を減らすために朝食を抜くと、前の日の夕食から長い時間食事を摂らない飢餓状態となります。
飢餓状態となった身体の中では血糖値が下がり、血糖値を上げる働きのあるインスリン拮抗ホルモンの分泌が増えます。
インスリン拮抗ホルモンは血糖値を上げる働きが強いので、昼食時に必要以上に血糖値を上げてしまうことになります。
血糖値が急激に上がると血糖値を下げる働きのあるインスリンが多く分泌され、今度は血糖値の急激な低下を招きます。血糖値が下がるとまたインスリン拮抗ホルモンの分泌が多くなり・・・というループを繰り返します。
このような血糖値の急激な増減(この現象を血糖値スパイクといいます)により、身体への負担が増え、脂肪として蓄積される量が増えてしまいます。
これが、「朝食を抜くとかえって太る」といわれているメカニズムです。
他にも、朝食を抜くことで体内時計が狂ってしまい、自律神経の乱れに繋がります。
自律神経は体温調節や臓器を正常に機能させるために重要な役割を担っているので、その自律神経が乱れることによって、「身体の冷え」や「血圧の乱れ」など身体に様々な不調が現れます。
朝食で食物繊維をしっかりと摂ると、昼食の血糖値にまで良い影響を与えます。(セカンドミール効果)
今まで朝食を摂る習慣のなかった方は、無理のない範囲でよいので、何か口にできるように工夫してみてください。
ただし、お菓子は摂りたい栄養が少なく糖分や塩分が多いため、朝食の代わりにはならないので、ご注意ください!

栄養士オジ
3食しっかり食べましょう!
特に朝食を抜くとポッコリお腹になりやすいですよ!
ここまで、食事をきっちりと摂ることの大切さを解説いたしました。
ここからは、栄養士であるわたしのオススメ解決策を皆様にご紹介いたします。
若干エビデンスには基づかない内容もありますが、とても大切な「マインド」の部分にも触れていますので、ぜひ目を通してみてください!
栄養士オジ的お腹ポッコリ解決策!!
結論から言いますと、お腹ポッコリを解消するオススメ解決策は、ズバリ、できるだけ3食きっちりバランスの良い食事を摂り、筋トレも含めた運動を生活の中に取り入れてよく寝る。
です。
あたりまえでごめんなさい。
でも、他にこれに勝る解決法はないのです!
それからもう一つ。
それは、お腹が少しでも凹んだ時に起こるであろう良い未来の想像です!(想像はたぶんエビデンスありませんが・・・)
「お腹ぽっちゃりなおじさんって、プーさんみたいで可愛いから好き~」なんて言ってくれる女子なんて、もう世界にはおそらく5人くらいしか存命しておりませんので、期待するのはやめておきましょう!
お腹が凹むと、会社の女子たちが20%増しで業務指示を聞いてくれるようになります!(栄養士オジ調べ)
お腹が凹むと、「あの人自己管理ができている人」と思われて上司からの評価も向上します!(たぶん)
お腹が凹むと、気持ちが前向きになって、おしゃれでもしてみようかなという自分磨きに目を向けられるようになります!=会社の女子が20%増で会話をしてくれます!(栄養士オジの実感)
※お腹が6個に割れたりなんかしてしまうと、副作用として人に見せたくなり、無駄にタンクトップでうろうろしてしまう暑苦しい人になってしまうので、注意しましょう!!
さあ、諦めないで、もう一度、あのモテてた頃を思い出しましょう!(わたしにはそんな時期ありませんでしたけどね・・・)

栄養士オジ
男性のポッコリお腹の解決策は、バランスよく食べ・よく動き・よく寝る!
そして、ポジティブイメージで諦めないことです!
まとめ
お疲れさまでした!
いかがだったでしょうか?
ここまで、お腹ポッコリの主な原因である、「基礎代謝の低下」、「食生活の乱れ」「ホルモンバランスの変化」、「運動量の低下」「睡眠不足」の5つを解説いたしました。
そして、その5つの原因に対しての解決策は、「基礎代謝を上げる」、「バランスの良い食事を心がける」、「しっかり寝る」、「定期的に筋トレと運動をする」ことであるということが分かっていただけたと思います。
基礎代謝を上げるためには筋肉が不可欠であり、筋肉にはバランスの良い食事が必要。バランスの良い食事と質の良い睡眠と運動はホルモンバランスを安定させる・・・
男性のぽっこりお腹の原因も、その解消法も、すべては繋がっています。
男性のポッコリお腹は、誰にでも訪れうることですが、そうならないための準備を少しずつしておくことで、肥満による様々な生活リスクの発生を防ぐことができます。
まずは、ポッコリお腹の原因をしっかりと理解しましょう。
理解ができると、焦って無理なダイエットをしたり、諦めて暴飲暴食を続けることも、少なくなるはずです。
年齢に沿った食生活や運動を無理なく生活の中に取り入れながら、長期的なコントロールをすることが何よりも重要です。
当ブログでは、これからもゆるダイエットとちょっとだけ今より健康になれる情報を皆様にお届けしてまいります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。